現場見学会 その2
前回の続きです.
今回は,橋梁部門です.
鋼材表面を研磨する,ブラスト工場です.
左奥に見える箱の中で,スチールボールを対象物に投げます.
スチールボールです.
ブラスト前は錆が出ていますが,
ブラスト後は錆が取れています.
ブラスト工場が完成する前は人力で行なっていたそうですが,
大幅に工期が短縮され,安全面も向上したそうです.
次に,仮組立ての現場を見学しました.
仮組立てを行なっていた橋梁は,箱桁の曲線橋でした.
直線橋で斜角が 75度以上の鈑桁橋,90 度の箱桁橋は
仮組立てをせずに,画像計測でのシミュレーションで
行うそうですが,この橋は曲線橋なので,
実際に仮組立てを行わなくてはいけないそうです.
次に桁の製作工場を見学しました.
鋼材は,他の工場でカットされた状態で運ばれて来るそうです.
罫書きも自動で行われています.
溶接の様子です.
鉄鋼製品と異なり,人力による溶接が多い印象です.
溶接は,鉛直下向きが基本なので,
この箱桁に合う型枠を作り,クレーンで回転させながら
順番に溶接していきます.
これは,糸面取り後の写真です.
エッジ部は,塗料は十分に付着しない可能性があるので,
面取りを行います.
分かりにくいですが,
縦リブの色が変わっている部分があると思います.
これは,溶接による熱収縮による変形を補正するために
局部的に加熱した写真です.
これも分かりにくいですが,パネルが波打っている様子です.
このような場合も,加熱や重りを載せて矯正します.
この矯正作業は,経験が必要だとおっしゃっていました.
以上で見学会の内容は終了です.
製作中の橋梁を見る機会はなかったので,貴重な経験でした.
現場見学をさせて頂いた,藤木鉄工様,ありがとうございました.